気まぐれに更新。 日々の思い、出来事などを書いています。

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お正月を過ぎ、ある土日に実家に出向くとそこにはやつれて具合の悪そうな母の姿が。
本人がなかなか病院に行きたがらず困り果てていた同居する親族。

私たち娘に向かい、力なく問う言葉。

『私がいなくなっても、あんたたち生きていけるよね。』

『いなくならなくても、ずうずうしく生きるてやから、そんなことを言うな!』

『肝臓移植が必要って言われたらくれる?』

『すきなだけあげるから!次の病院の日はいつ?』

次の月曜日は仕事だった。姉妹から電話があり入院したと。
週末医師からの病状の説明があるといわれ親族を収集する。

『週末に病状説明か。。あまりいいお話ではないかも…。』


週末がやってきて 病院のカンファレンスルーム。
本人を交えた私たちの前に医師が現れ、がん細胞に取り囲まれた母の肝臓の画像を見せながら、
『進行の早いがん…。』『悪性度が強い…』『ホスピス的な治療…。』という言葉が続く。
肝臓のがん細胞を切除する、移植で救済する、そんな時期はとうに過ぎてしまっていた。

母に向かっては、『希望を持って』、『悔いの残らぬようできるだけのことを。』
『ここまでの治療はうまくいっている。栄養も頑張って取ってリハビリもして筋力をつけよう。』と、
医師が優しい笑顔で話しかける。


その優しい笑顔に母は安堵し、頑張ってご飯を食べようと笑った。
私も母と共に希望を持ちたいと思いつつも、冷静な私の部分は否定的な判断をする。
『もう時間がないかも。』


入院して10日目、母が病室から 妹に携帯電話をかけた。
『今日は気分がいいから廊下を歩いてみた♪』 体の調子がいいといったらしい。
妹が喜んで私に知らせてきたが、次の日見舞いに行ったらウトウトしながら横たわる母が。
時間通りに処方されるモルヒネでは足りず、『痛み止めが欲しい。』とナースコールをする母が。

そんな日々が数日あり、ある日から母は眠り続けた。時々目覚めては 『イヤだ。』『痛い。』『切ない。』
だから私たちは、母が眠りやすいように無言で母を見つめる。ずっと、ずっと。手を握ったり、足をさすったり。

数日間、ずっと眠り続けて 母はそのまま2昼夜の昏睡へ。
そしてある明け方、その新しい日の日の出と共に 母は起きる事のない眠りについた。

・・・あっけない・・・。

葬儀もとっくに終わった。
いろんな人が次々にやってきて、あいさつをする。
来客が止まると 妹と交互にワンワン涙を流す。
そんな日々を送っていました。

お仏壇も決まりました。

今は お墓のパンフレットを見ています。

どんなのにしようかな…。

ふと、病室で母が 『あんたと見た桜が綺麗だった。また見たいね。』といったのを思い出した。

あの時の桜のことだ。
栄養付け、リハビリをし、小康状態を得たら、『見に行こうね桜。』
母は病室の天井を見ながら目を輝かせた。

『わかったよ。桜の木が近くにある墓地を探すよ。』

これからしばらく私は 桜の花を見ると泣くのだろうな。
つらい日々の中、桜を思い浮かべて 母は微笑んだのに。
2012.02.20 / Top↑
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